文化祭 講評
今から、文化祭についての講評を行います。まず、午前の3つの手話劇についてです。手話劇は、シナリオ作り、背景のパネル作り、衣装や小道具など、準備は大変だったと思います。短期間で、よくここまでできたなと感心しました。
では、最初のCグループです。スマホなど便利な機器も、使い方を間違えると友達を傷つけてしまいます。最後には、リコとメイが仲直りできて本当に良かったです。やっぱり、友達は大切だなあと思いました。そして、生徒たちは、竹中先生のような教師を求めているのだろうなと思いました。
次のBグループです。家族や友達などは、いつも近くにいてくれていて、とても身近な存在だけど、ちょっと鬱陶しいと思うこともあります。そんな家族や友人が本当にいなくなったらどうなるでしょうか。私たちは、大切なものがなくなった時に、初めてその存在の大切さに気付くのです。それを、見事に手話劇として表現してくれました。
最後のAグループです。自分の進路が決まらなくて悩んでいた高校生が、素敵な女性との出会いをきっかけとして勉強に打ち込むようになり、塾の先生の支えによって目標を達成させるというストーリーでした。「仲間がいれば可能性は無限大」という言葉を胸に刻みたいと思いました。そして、ここでも、今村先生という生徒の力を信じて支えてくれる教師が出てきました。
3つの手話劇には、家族や友達など身近な存在の大切さ、目標を持って努力をすれば変わることができるということ、スマホなどの便利なものもしっかりと考えて使わなければ他の人を傷つけてしまうということなど、生徒の皆さんからの、とても大切なメッセージがたくさん含まれていました。
単に劇として見る楽しさだけでなく、生徒のみなさんからのメッセージに大きな意味があると思いました。手話劇のシナリオを担当した生徒は、本当に大変だったと思います。しかし、今日の発表で、苦労が報われたのではないでしょうか。お疲れ様でした。
次に、生徒有志によるダンスです。
全員の息の合った元気なダンスに引き込まれました。
そして、何よりも、リズムに合わせて体を動かすことを、心から楽しんでいることが分かりました。会場からも自然に手拍子が上がり、会場が一つになりました。ダンスの発表をしてくれた生徒の皆さんは、手話劇の練習とダンスの練習の二つに取り組んだので、大変だったと思います。
ステージ発表全体を通して、演技を終えた生徒の皆さんの笑顔とやり遂げた満足感や達成感を感じている表情が印象に残りました。また、劇には出なくても、裏方として発表を支えた生徒の皆さんの頑張りも忘れてはならないと思います。
皆さんの持っている若い力を、これからの学校生活や人生で発揮することを期待します。
午後からは、文化部、基礎技能コース、専攻科などの作品展示やバザーがありました。書道のパフォーマンスもありました。これらは、日頃の授業で取り組んできた成果の発表でもあります。日頃、授業で取り組み、作った作品を見ていただいたり、買っていただいたりしたことで、毎日の学習の意味を理解することにも、つながったと思います。
今日は、とても多くの方々に、皆さんの作品やパフォーマンスを見ていただくことができました。このことによって、本校について、より深く理解をしていただくことができたのではないかと思います。
また、地域の方々からは、美術や書道の作品についても展示にご協力いただきました。地域の皆様の作品を見せていただくことで、本校の生徒も刺激を受けて、多くのことを学ぶことができたのではないかと思います。本当にありがとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします。
以上で、文化祭の講評を終わります。 |