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着任のご挨拶


 

本年4月本校第18代校長として着任しました早川です。

本校へは平成15年4月に教諭として初めて着任して以来20年の間、出入りを繰り返し、今回で4度目、新たに校長として着任できたことを大変嬉しく思います。

 

本校は平成元年に開校し、本年度創立35周年となります。この間、本科666名、専攻科230名の卒業生を輩出し、各方面で活躍されています。その内、在学中に私も関わりがあった卒業生4名が主任主事として又は寄宿舎指導員や事務職員として一緒に仕事できていることを、大変心強く感じているところです。

 

さて、本県ではこの4月に福岡県手話言語条例が施行され、「手話が言語であるという認識の下、手話の普及や手話を使いやすい環境整備を県が進め、ろう者が手話を使って安心して生活できるようにする。」ための施策が開始されます。振り返れば、1933年の全国盲唖学校長会議での文部大臣による口話法推奨の訓示を受け、大阪市立聾唖学校(現大阪府立中央聴覚支援学校)の高橋潔校長が、手話による教育を含む「適性教育」の必要性を訴えられてから90年を迎える年に、本県において手話言語条例が施行され、こうして校長として着任したことを感慨深く思いますとともに、ある種の使命感を感じているところです。

 

それは、この変化の激しい社会において、多様性を尊重しながら周囲の人と協働し、豊かな人生を切り拓いていくことができる生徒を育てることです。このことは、本校の目指す生徒像、「自ら考え、自ら行動する生徒」、「自他を大切にする生徒」、「心身ともに健全な生徒」とも一致しています。そこで、本年度の学校教育目標には、新たに「共生社会の実現に向けて主体的に行動できる(人間を育成する。)」という表現を加えました。

 

現在、様々な法令や科学技術の進歩により整備された環境は、先人たち、つまり同じ障がいのある先輩方の苦難と努力による賜物であり、感謝と尊敬の念をもってその恩恵にあずかる必要があります。そして、せっかく準備された環境をどのように有効に活用していくか、さらに過ごしやすい環境を後輩たちに残していくためには何が必要かなど、主体的に考え、課題を見つけ、行動に移すためには、それなりの勇気と知識と技術が必要です。それらのことを、本校在学中にしっかりと身に付け、地域における共生社会の実現に積極的に貢献できる人物の育成を目指し、職員・生徒が協力して教育活動に励んでまいります。

 

保護者、地域、関係機関の皆様には、今後とも益々のご支援をよろしくお願いいたします。

 

令和5年4月 

校長 早川 就 
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