令和4年度 第1学期始業式 式辞
春風に花の香が漂う好い季節を迎え、今日から令和4年度が始まりました。
まずは皆さん、進級おめでとうございます。
今、皆さんの心は、新しい学年への期待や決意でいっぱいに膨らんでいることと思います。1年後の笑顔の自分の姿を想像し、悔いのないように充実した毎日を過ごしてくれることを願っています。
さて、年度の初めに目標や計画を立てることを皆さんは小学生の頃から続けているのではないでしょうか。
昨年も各教室に皆さんの目標が掲示されていましたが、その多くは、勉強や部活に関することだったように思います。高校生として卒業後の進路実現のために、学力や成績を伸ばしたり、資格を取ったりすることはとても大切なことです。今年もそのための努力は惜しまず続けてほしいと思います。
それとは別に目標に加えてほしいことがあります。それは、心の豊かさです。皆さんが描く理想の大人は、勉強ができることよりも、心優しく信頼できる人なのではないでしょうか。
本年度の目指す生徒像の一つに「自他を大切にする生徒」があります。
自分を大切にするとは、人と比べることなく、自分の良さを知り、自分らしさを発揮し、自信をもって行動することだと思います。
他を大切にするとは、世の中には自分と違う色々な考えや生活があることを知り、人とよくかかわりながら相手の気持ちや立場を想像し、自分は人のために何ができるのかをよく考えて行動することだと思います。
自分も友達も大切にすることが当たり前にできるように、一人一人が理想の姿を描き、心も磨く1年にしてほしいと思います。
明日は入学式です。先輩として新入生を温かく迎え、新たな出会いの中で互いに多くのことを学び、みんなで力を合わせ、行動し、素晴らしい学校を創っていきましょう。
令和4年4月6日
校長 中野 康子