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2024年4月9日

本科第36回・専攻科第32回 入学式

 4月9日(火)、本科36回・専攻科32回 入学式を挙行しました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。


今朝の教室の様子

(学級担任による黒板アート)


校長による入学許可


新入生代表宣誓


 本日、令和6年度の生徒15名(本科14名、専攻科1名)が揃いました。生徒の皆さん一人一人が充実した学校生活を送ることができるよう応援していきます。一緒に頑張っていきましょう!

 本日の入学式における校長式辞をご紹介します。


式  辞

 

 春光うららかに降り注ぎ、花嵐が美しいこの季節、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、令和6年度本科第36回・専攻科第32回入学式を挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない喜びです。ご臨席の皆様に心より感謝申し上げます。

 本日ここに、本科14名・専攻科1名の新入生を迎えることができました。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生及び職員一同心から歓迎いたします。

 さて、皆さんはこれまで、家族を中心に自宅のある地域の周辺で、それぞれ色々な人と出会い、色々な経験を積んできました。聾学校・聴覚支援学校で育った人は、幼稚部から中学部までの12年間、限られた人たちに囲まれて過ごしてきたことと思います。木に例えると、種から芽が出て苗木となり、自分で水分や養分を吸収できるための根を張るまでの間、温度管理や水分・養分を与えられながら、しっかりと大事に見守られて育ってきたわけです。

しかし、今日からは少し違います。そうやってここまで異なる場所で育った苗木が本校に集まり、これから林を、森を形成していきます。これまで見守ってくれた人の手から離れ、自分でしっかり根を伸ばして、水分・養分を吸収しなければいけません。周りを見ながら少しずつ枝を伸ばし、葉から日光を浴びなければいけません。そうして本校での3年又は5年間で若木となり、社会という町や山に出ていって花や実を結ぶための準備が今日から始まるわけです。皆さんは育った場所は別々でも、聞こえない・聞こえにくい代わりに、目を使って日光を受けるという同じ特徴をもった苗木です。特別な花を咲かせ、特別な実を結ぶために、特別な環境が必要です。そして、本校は目を使って苗木が育つ、特別な環境を備えた県内唯一の森です。一人一人がしっかりと周りをよく見て、他の木のことも考えながら、みんなで一緒に成長し、立派な森となれるように支え合っていきましょう。

 保護者の皆様。これまでの子育ての中、色々な不安や悩み、苦しみを経て、本日を迎えられたことと存じます。そのご苦労・ご尽力に心から敬意と祝意を表します。今日からは、ぜひ、お子様の自ら育つ力を信じ、自己選択・自己決定の機会を増やしていただきたいと思います。そうして、これから仲間と共に支え合って育ってゆく生徒を、一人の大人、一社会人として見守っていただければと存じます。私たち職員も、自信と誇りを持って逞しく生き抜いていける人材の育成を目指し、精一杯生徒たちの成長を支えていきたいと思います。

 結びに、本日ご多用の中、ご臨席を賜りましたご来賓の方々に、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。

 

 

                     令和6年4月9日          

                     福岡県立福岡高等聴覚特別支援学校    

                     校長  早 川  就




福岡県立福岡高等聴覚特別支援学校〒814-0021福岡県福岡市早良区荒江3-2-2
Tel:092-845-6931 Fax:092-822-6503
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