令和５年度 第３学期 始業式式辞
明けましておめでとうございます。
皆さんの冬休み１８日間はどうだったでしょうか。
私は例年どおり、家族でゆっくりと元日を過ごしていたところ、夕刻テレビ報道をとおして能登半島地震のことを知りました。正月早々、久しぶりに実家に家族や親類が集まって、本来であれば１年で最もゆっくりできる幸せな時間を過ごしている時に、一瞬にしてその幸せを壊してしまう。改めて災害の恐ろしさを思い知らされるとともに、今こうして普段どおり生活できていることへの感謝を忘れずに、日頃から非常時に備えることの大切さを痛感しました。被災された方々の中には、恐らく聴覚障がいの方もおられることでしょう。震災により亡くなられた方やそのご家族、今もまだ安否不明の方、避難生活を続けておられる方々を思い、今から１分間の黙とうを行いたいと思います。 ・・・１分間黙祷・・・
さて、この後本人から報告してもらう予定ですが、昨年は本校にとって、又、聴覚特別支援学校にとって嬉しいサプライズが１つありました。既に知っている人もいると思いますが、福岡県教育委員会が今年度新たに始めた事業「『福岡から世界へ』人材育成プロジェクト」の海外就業体験コースに、本科３年２組のMさんが応募し、書類選考、オンライン面接に見事合格して、１２月に８日間ハワイで職場体験を行ってきたことです。本人も応募するときは難しいだろうと思いながら申し込んだそうですが、県の担当者の話によると、面接の時の本人の熱い気持ちがとてもよく伝わってきて、是非行ってもらいたいという気になったそうです。
All
our dreams can come true, if we have the courage to pursue them. （夢を追い求める勇気があれば、全ての夢は叶う。）
これはウォルト・ディズニーの言葉です。何も努力も挑戦もせず、最初から諦めるのではなく、自分の夢を追い求める勇気を持つこと。なかなか難しいことですが、Mさんが一つ皆さんに教えてくれたことだと思います。１，２年生の皆さんも、そして卒業生の皆さんも、どうぞこれから自分の夢、やりたいことを大切にして、努力と挑戦を忘れないでください。
３学期、卒業生は３７日、１，２年生は４５日しかありません。一日一日を大切に、自分の夢を追い求めましょう！